ハイビスカス”ブルーバード”とルチン

フランスの植物細胞培養技術をベースとして化粧品原料メーカーNaolys社は、独自の植物細胞技術を用いて、植物細胞をベクターとした２種類の補完的な植物エキスの開発をしています。
この植物細胞複合体はハイビスカスブルーバードから得た植物幹細胞と、イタドリから抽出したルチンから構成されています。１００％植物由来の成分で、Naolysのコアテクノロジーの成果である植物幹細胞と、バイオフラボノイドとして有名なルチンの組み合わせからなります。この栄養豊富な植物幹細胞は、肌の細胞内の活性分子のバイオアベイリビリティを向上させます。

加齢に伴い、細胞の代謝スピードは徐 々に遅くなり、皮膚細胞の形成メカニズの働きは鈍くなります。
肌細胞の機能性を維持するためには、劣化の原因を低減しつつ、基本的な代謝メカニズムを再活性化する必要性があります。Power Extension [HSB+R]は肌の老化と真正面から向き合う原料です。

 細胞の老化に伴う機能低下と戦う２つの働き

1. 細胞の代謝能力を上げる
細胞の成長と代謝は、関与するタンパク質の産生や活性化が重要なだけではなく、それらの分解についても重要です。加齢に伴い、主にフリーラジカルのせいでタンパク質は安定性と機能性を失います。プロテアソームは核や細胞質に存在してタンパク質の分解に携わる巨大な酵素複合体で、酸化や修飾により不必要となったタンパク質を細胞内から排除する機能を担っています。しかし、年齢を重ねると、プロテアソームの働きは弱まり、同時に細胞の呼吸作用も低下していきます。 Power Extension [HSB+R]はプロテアソームと細胞の呼吸作用を活性化し、細胞の代謝レベルを最適化します。

2. 細胞酸化の抑制
我々が呼吸をするたびに、細胞レベルでは酸素を吸収してエネルギーを作りだします。ただ、酸素は毒性が高く、その利用には酸化力を抑えるためのメカニズム（SOD、ビタミンC、E）が必要です。しかしながら、酸素分子のすべてが還元されて無毒化するわけではなく、結果としてミトコンドリア呼吸鎖の中に一部が取り込まれ、それらが細胞に毒性をもたらします。 Power Extension [HSB+R]はフリーラジカルの発生を抑えて、細胞内の呼吸酸化を抑えます。

In vitro 試験 - プロテアソームに対する作用
フリーラジカルによる修飾を受けたタンパク質が増える、またはプロテアソームなどのタンパク質分解酵素の活性低下、もしくはその両方によって酸化ストレスで傷害を受けたタンパク質は細胞内に蓄積します。ユビキチン-プロテアソームは傷害を受けたタンパク質の分解活性をもつ巨大複合体分子です。分解を受けたタンパク質は３～２５のアミノ酸のペプチドに分解され、さらにその一部はアミノ酸にまで分解されて、細胞に再利用されています。プロテアソームは26S、20S、 PA28の3つのサブユニットで構成されます。本実験では３種類全てに対して検討を行いました。

　結果：　高齢者層、若年層ともに細胞内プロテアソームの活性が上昇することがわかりました。

 In vitro 試験 - 細胞の呼吸機能に与える影響

この図は細胞の成長と機能性に関与するエネルギーを生み出すための酸化還元反応を説明したものです。細胞は糖分から呼吸作用をへてエネルギーであるATPを産生します。Power Extension [HSB+R]の細胞機能や呼吸作用に対する活性を、低酸素状態での表皮細胞のグルコース代謝によって評価しました。細胞が低酸素状態になると細胞の電子伝達系が変化して、乳酸の生成を強め、ATP,ADPの量の低下、 LDH活性の低下を引き起こします。低酸素状態にある細胞に対して再度酸素を供給すると乳酸の産生量、ATPの産生、LDHの活性を正常化します。また、SOD活性やグルタチオンペルオキシダーゼの活性低下を緩和します。

Power Extension [HSB+R]は生理学的条件下および低酸素条件下でのCO2の発生量をそれぞれ増加させました。
一方でコントロールで用いたルチンの増加量は Power Extension [HSB+R]よりも低かったことがわかりました。

 臨床データ

28日間でのしわの症状を20％改善 女性被験者の使用感 95％でしわ部分の乾燥状態が改善した85％でしわが少なくなった

表示名称、INCIはこちらをクリック

製品についてのお問い合わせはこちらまで→お問い合わせフォーム